情報の嵐に呑み込まれそうになったらどうするべきか

情報の洪水に流されないために
 インターネットは本当に便利なもので、今はありとあらゆる情報を収集することが可能となっております。しかし、反面、その膨大な情報量に埋もれそうになっている現状も中にはあるのではないでしょうか。
 日頃、みなさんはどのようにして情報収集をされているでしょう?
 常に新しいものを求め、それを好んで情報収集する方もいれば、仕事の関係上必要に迫られて仕方なく情報収集している方もいらっしゃるんじゃないのでしょうか。
 いずれにせよ、どちらの場合でもそうですが、真に必要とする情報にたどり着けるケースは存外まれだったりします。ちょっと言いすぎかもしれませんが、ネット上には信頼性の低い雑多な情報(もちろん自分のも含めてです)が溢れ、本来求めている目的とは違うところでいらぬ苦労をしてしまったりというのも日常茶飯事になっていたりします・・・。そこで、インターネット上の情報を効率良く収集して、うまく活用する方法について自分なりにちょこっとまとめてみましたので、少しでも参考になればとエントリーしました。
  


< 短い時間内に、必要な情報を取捨選択し上手に活用するには>
 情報を集める時の行動パターンとして、次の2つがあると思われます。
 1.興味のある情報源をキーワードやツールなどを使って受信する「受身の情報収集」
 2.検索エンジンなどを使用し、自ら興味のある事柄を集中的に調べる「攻めの情報収集」
●受身の情報収集
 これによって得られるのは、いわゆる知識の積み重ね。この蓄積された情報によって、仕事におけるアドバンテージが得られるでしょう。つまり知っていれば、さまざまな場面において新しい情報、注目すべきサービスを知っていることを前提に提案や発信などができるということです。
 またこの受身の情報収集において、時間に余裕のある時にチェックする情報源と、時間に余裕の無い時にもチェックすべき情報源とで、収集対象のレベル分けをしておくのがコツです。情報源を状況によって絞る理由は、いつも多岐にわたった情報源を網羅しようとすると、収集作業そのものに疲弊してしまうこともあるためです。また、これに加えて収集する情報のカテゴリ分けを意識してみて下さい。仕事に役立つ情報、楽しみのための情報、知識の幅を広げるためのもの、未来の自分のためのもの、スピードが命の情報といった具合です。
●攻めの情報収集 
 何か必要に応じて個別に集中して集めなければいけない「攻めの情報収集」は、前述の「受身の情報収集」がどれだけ普段から充足されているかに関係します。つまり、日頃どれだけ有用な情報のストックを貯めているかによって、必要な時に必要な情報を得られるかどうかが決まってくるからです。インターネットの検索エンジンではさまざまな情報を探すことができますが、急に短時間で有用な情報を網羅的に集めるのは難しいでしょう。
 また、攻めの情報収集ということでは、インターネットだけではない「情報の共有」も大切です。有用で確かな情報を短時間で確実に得るには、その事柄に詳しい人に質問したり話しを聞いたりすることも大変有効となります。興味のある事、情報を得たい事柄を日頃周りの人々にアピールしておけば、何かの時に助けになったり、新情報を知らせてくれることも多いでしょう。情報が集まるのは、情報の発信源となるところなのです。
<集めた情報を整然と保存する>
 情報収集やその保存においては、有用なツールの活用も重要です。下記では、筆者が有用と考えているツールを紹介しておきます。各ツールの携帯電話版と併用すれば、空き時間や移動中、細切れの時間を有効活用できるのがよいところです。
●RSSリーダーの活用
 ニュースサイトが提供するRSSフィードを購読するRSSリーダーを活用すると、既読・未読のニュースを効率よく読み進むことができます。
 主なRSSリーダー
  ・Google Reader
  ・livedoor Reader
  ・goo RSSリーダー
 この他、Firefox・IE7などWebブラウザに搭載されているRSS機能を活用することもできます。確実に自身の記憶として残したいニュースソース、情報の場合はRSSリーダーを用いるよりも通常のWebブラウザで見た方がページ画面のレイアウトや写真・画像が意識の中に残り、記憶が確かとなるでしょう。
●便利なツールいろいろ
 ・Googleアラート
  気になるキーワードや商品名を登録しておき、一致するニュース記事配信を通知してもらえる。
 ・Google の検索履歴
  過去に探したことがある情報を再び探し出したい時に便利に使えるサービス。
 ・紙copi (Windows)
  Webページの一括保存に便利なツール。
 ・del.icio.us 、はてなブックマーク 、livedoor Clip
  ソーシャルブックマーク。
  ブックマークを分類してオンラインに保存するためのツール。
  大量に増えるブックマークを効率良く整理することができ、似通った情報を共有することも可能。
<情報を捨てるコツ>
 効率のよい情報収集に関して解説してきましたが、情報を集めるということは、それを集めれば集めるほど大量の情報に押し流されてしまいそうになることもあります。そこで、多くの情報から正しく必要な情報を取捨選択する「確かな目」を持つことも重要となります。情報の量に押し流されないために、捨てるという技を磨いてみるのも大切でしょう。
●思い切って捨ててもかまわないもの
 ・長期間参照しなかったもの
 ・極端に古いもの
 ・内容が不確かな情報
 ・重複する情報
 ・再度手に入れることの容易な情報
 大量に保存したファイル、PDFファイル、Webアーカイブやブックマーク(お気に入り)などは定期的に棚卸しを行なうのが得策でしょう。情報源として価値の下がったものや、更新が停止したもの、URLが移行したものなどを整理し、情報源のリストから削除していくとすっきりします。また、自分にとって、どれだけ重要な情報なのか、情報源の優先順位を意識することも効率よくハンドリングするコツです。
 以上が大波に呑み込まれることなしに、必要となる情報だけを自分のもとにするためのコツと考えます。日頃の心がけ次第で、多くの情報と知識を得、必要な時に的確な情報を引き出せる体制を整えられるものです。情報収集を継続的に行なうことによって、知識の積み重ねが得られ、「知っている」という充足感も得られるでしょう。また、インターネットでは各種の情報が得られますが、できるだけ元となる一次情報をたどり、情報の信頼性に関しては個々人が判断と責任を持つのも注意しなくてはいけない点かと考えます。

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